霧雨城の その2

作:akiyo


 新月の夜。いつも静かな城下が騒がしい。
「鬼が暴れだしたぞー」
「お城に向かっているぞー」
 村人たちの叫び声と激しく打ち鳴らされる半鐘の音が夜陰を切り裂く。
 騒ぎを聞いた城内では兵士たちが門を閉め、槍や刀を手に鬼の到来を待ち構えている。床に入ろうとしていた姫さまも上体を起こし、不安そうな表情で里に目をやる。腰元たちは姫さまを守ろうと薙刀を持ち、小刻みに震えながらも襖の方をキッとにらむ。
「城門が突破されたぞ。城内に入れるな!」 
兵士たちの必死の抵抗も、鬼にとっては赤子の手をひねるようなもの。3メートル近くある巨体に生えた二本の腕で兵士たちをなぎ払い、どんどん天守閣に迫る。
 階段を上がる地響きのような鬼の足音に近づくにつれ、姫さまの周りに緊張が走る。
 そして、
「ババーン!」
 という物凄い音とともに襖が破られ、鬼がとうとう姿を現した。 鋭く恐ろしい形相で、鬼の眼は真っすぐに姫さまをにらんでいる。
 誰もが絶体絶命の恐怖に立ち尽くし、鬼が部屋に一歩入ろうとした瞬間、姫さまが病とは思われぬ凛とした声で鬼に向かって叫んだ。
「あなたの目的は私なのですね? ならば鬼よ、他の者を傷つけてはいけません。私のいうことを聞くなら、おとなしくついていきましょう」
 鬼の眼光を跳ね返さんばかりの姫さまの視線に、一瞬鬼はたじろぎ、その眼の奥に哀しい色を浮かべた。
 しかし、次の瞬間には荒々しい鬼の形相に戻り、姫さまに近づいたかと思うと、その毛むくじゃらの腕で姫さまの体を軽々と抱え、窓からポーンと飛び降り森の中に消えていった。

                        
*******

 峠の奥の、鬼の棲み家。鬼にさらわれた姫さまは、病から時折コホンコホンと咳き込み、震えながら鬼の背中を見ていた。
 さらって棲み家に着いて一時間以上経つが、鬼は姫さまに背を向けたまま座って酒を飲んでいる。
 その背中に向かって姫さまが問い掛ける。
「なんて寒いところなんでしょう。こんなところに一人っきりで暮らしてさびしいのでしょうね」
 己にどんな恐怖が降り掛かるやも知れぬ状況のなかで、姫さまは心から鬼の不遇に同情している。
 すると、鬼は一度肩をぶるっと震わせたかと思うと、地獄から聞こえてくるような大音声をあげ、振り向き、姫さまに飛び掛かった。
 姫さまの細い腕では抵抗のしようもない。あっという間に十二単衣は破り裂かれ、真っ白な裸身を鬼の前にさらした。
「あなたさまの女にされる覚悟はできています…」
 気丈な姫さまは乳房と前だけは手でかくし、眼を閉じたまま、鬼に告げた。
 鬼の丸太のような性器はすでに猛々しく屹立している。姫さまの足を荒々しくつかんで広げ、その先端を秘所にあてがった。
 こんな状況で姫さまの花びらが潤うはずもない。しかし、鬼は姫さまの左右の花びらをこじ開けるかのように巨大な性器を突き入れた。
「ああ・・い、痛い」 
腹を裂かれるかのような痛みに姫さまの口から嗚咽がもれた。しかし鬼はそれにかまわず、さらに奥へと入れる。とうに子宮にすら達しているようである。姫さまの秘所からは鮮血がしずくとなって内股にしたたっている。
 鬼が激しく腰を動かすたびに姫さまから苦痛の声があがる。それでも鬼はやめない。グミの実のような薄紅色の乳首に長い舌をはわせ、とがった爪の手で白い乳房をわしづかみにしている。
 何十分経ったであろう。姫さまが苦痛と絶望感で声も出なくなった頃、鬼が再び大きな叫び声をあげ達した。ドクドクッと、熱くおびただしい量の精液が姫さまの胎内に注ぎ込まれる。膣にも子宮にもあふれるほどの量だ。
 鬼はすべての精液を姫さまに注ぎ込むと、ずるりと膣から性器を抜き取り、死んだようになった姫さまの横で、同じく死んだように眠り始めた。

                                             つづく



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